2001年から日本政府が発表、改訂している「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」の内容について、平成28年度改訂版よりその概要をお伝えします。

歯科医師養成のポリシー

ここでは、この改訂で国が目指すのが「多様なニーズに対応できる歯科医師の養成」であると述べられています。医療制度の変遷と共に、倫理観や医療安全、チーム医療、地域包括ケアシステム、健康長寿社会などの移り変わるニーズに対応できる実践的臨床能力を持つ歯科医師が求められているとしています。

また、国際化や情報化が進む社会の中で、海外の学生との交流や国際保健・医療・研究における対応も望まれています。

実践的知識と医師としての資質や能力

実際のカリキュラムは全7章から成り、A「歯科医師として求められる基本的な資質・能力」、B「社会と歯学」、C「生命科学」、D「歯科医療機器」E「臨床歯学」F「シミュレ-ション実習」G「臨床実習」が見出しとなっています。C-Eは実際の治療のための医学的な知識についてです。

Aは生命倫理も含む、職業人としての倫理や態度、コミュニケーションについてなど、Bは福祉や保健にかかわる社会制度、予防についての教えなどを取り上げています。Fでは模型実習や相互演習について、基本の診察法や検査、保健指導等についてのまとめています。Gの臨床実習とは、臨床診断や治療計画、医療安全などの診療の基本、チーム医療や地域医療について臨床実習にかかわる事柄をまとめた章になります。

多くの大学で、このガイダンスを参考にしたカリキュラム作りが行われています。